自動車の抵当権 変動利息の定めのある登録方法は?

 今回もこのブログの原点に立ち返り自動車登録業務の備忘録です。
 最近自動車の抵当権や根抵当権の設定申請が増えている感があります。

 そんななか先日利息につき変動利息を採用している珍しい抵当権の設定申請案件を処理する機会がありました。
 とても勉強になった案件でしたのでこのブログに残しておきたいと思います。






抵当権の利息は固定金利と変動金利の2種類



 抵当権の利息は年〇%というような固定金利によるもの。
 利息発生日にならなくてはその額が確定することができない変動金利によるもの。

 おおまかに2種類存在します。

 そして実務上は利息に付き固定金利として抵当権設定の契約を結んでいるケースが圧倒的に多いです。
 私自身自動車の登録業務に携わり10年経ちますがいままで担当した抵当権の申請はいずれも固定金利によるものでした。

 そんななかついに先週私自身初となる変動金利を採用している抵当権の設定申請を担当することになったのです。

抵当権の変動利息 TIBOURによる基準金利+スプレッド利息



 今回の申請案件の変動金利は抵当権設定の中で基準日と言うものを設定し、その基準日におけるTIBOURを指標とした基準金利にスプレッド利息を足し合わせた合計額を利息とするというものでした。 

 ここでTIBOURとスプレッド利息について用語説明をしたいと思います。


抵当権の変動利息 TIBOURとスプレッド利息は?



 まずはTIBOURについて。
 通常銀行は顧客からの預かり資産を原資として貸し付けを行いその利息による収益を上げていますよね。

 ところが貸付資金を顧客からの預かり資産ではなく他の金融機関から借りたお金を原資として行う場合があります。
 この他の金融機関から借りたお金に対して付される利息がTIBOURになります。

 次にスプレッド利息です。
 スプレッドという言葉が付いているため難しく感じますが、一言でいうと銀行の債務者に対する通常の貸出金利です。

 そしてこのTIBOURにより借りたお金を原資として貸しつけを行う場合は、利息を基準日におけるTIBOURの利率とスプレッド金利による利率を足し合わせた利率により利息額とするのです。

 こうすることで貸し出しを行った銀行は貸し出しにより利益を得る(スプレッド金利による利息)ことはもちろん、お金を借りた銀行に対して払わなければいけない利息(TIBOURによる利息)も債務者が負担とすることができるのです。

抵当権の変動利息 申請書の記載はOCR10号シートで!!



 さて今回の申請案件の変動利息の内容を理解したところで、その内容を登録しなくてはいけません。
 自動車の登録手続きはOCRシートと言う申請書を使用して行います。

 そして抵当権の申請は通常OCR5号シートで行うのですが、この5号シートは固定金利利息の申請はできます。
 しかし変動利息は別のOCRシートの10号シートを使用する必要があります。

 ・・・が文字数制限があるため契約書通りの文言をそのままいれると場合によっては文字数オーバーとなる場合があります。

 まして今回のケースは利息と遅延損害金を閏年につき年365日計算とする特則があり、
 それも入力しなくてはいけない関係上文字数がヒヤヒヤものでした・・・・

 しかし運よく10号シート内におさめることができ無事手続き完了となりました。

 非常に勉強となった案件でした。





 

 

この記事へのコメント

スポンサードリンク